非恋愛体質
第3章 いつもの一杯
「ところでさ、この辺で他にゴハン美味しい店とかある?この辺詳しければ教えてよ!」
「それならいくつかありますよ!インド人の人が作ってるカレー屋さんがあるんですけど、そこのバターチキンカレーとナンのセットもとっても美味しくて、あとは昔ながらのトンカツ屋さんとか、生パスタが美味しいお店もあるし…あとは…」
「詳しいんだね。」
笑ながら聞いている蓮…さん。
「ごめんごめん。思ってた以上の返答あったからつい。すごいありがたいよ!とりあえず今度カレー行ってみるから場所教えて。」
と、紙ナプキンとボールペンを渡されたので、その上に簡単な地図を書く。
「また何か食べたいものあったら聞いて下さい。いいお店知っていれば紹介するので。」
って何を言ってるんだ私は‼︎
いつの間にか楽しくお喋りしてしまった…
逆に怪しまれずに済んだかな…
食べ終わったしそろそろ帰ろう。
「順次さん、お会計お願いします。」
そう声をかけ、帰る支度をする。
「また会おうね!」
と蓮さんに声をかけられ、小さな声で「はい。」と返事する。
「お酒ご馳走様でした。」
ぺこりと頭を下げてお店を出る。
後ろから「どういたしまして〜」と声が聞こえてきた。