非恋愛体質
第3章 いつもの一杯
「ハァー……」
お店を出た瞬間、大きな溜息をつく。
バレなくてよかった…
髪を縛り、メガネをかける。
よし、帰ろう‼︎
そうして私は最寄り駅まで歩くのだった。
帰宅すると時計の針はもう23時を指していた。
シャワー浴びなきゃ…
そう思いながらもソファーにゴロンと横になり、クッションを抱きしめる。
こんなに男の人と普通に話したの久しぶりだったな…
怖くはなかった。
むしろ最初は嫌だったけど、途中から会話を楽しんでる自分もいた。
でもやっぱり控えなきゃ…
またあんなことがあったらもう立ち直れないから…
そんなことを考えてるうちに瞼が閉じていくのだった…