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非恋愛体質

第6章 春の過去



「案…件……ですか?すみません、私何かミスしてましたでしょうか?」


「いや、ごめん、嘘。
俺苦手なんだよね、女の子に言い寄られるの。断り辛くてさ。」


「はぁ。そうですか。」


「正直さ、案内係に野原さん指名したのも落ち着いてて男に興味なさそうだったからってのもあって。でも…」



あ……

やっぱり課長が私に対して接してくれてた態度は、そういうことだったんだ。

私が地味で、恋に興味なさそうだったから。

わかっていたハズなのに、目の前が真っ暗になっていく。


課長はまだ話しているのに、それ以上聞くのが苦しくて…入れたばかりのカフェラテをそのままにし、


「すみません、私約束があるので!良かったらこれ飲んで下さい。」

と横を走り抜けて行った。


外に出た私は、そのままreafに向かった。


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