テキストサイズ

非恋愛体質

第6章 春の過去




私の過去の出来事…
それは高校3年生の冬の話。


私には彼氏がいた。
同じ学年の男の子。付き合い始めたのは秋頃だった。

受験生だった私は放課後、図書館で勉強しているときに隣り合わせた席の男の子に声をかけられた。


どうしてもわからない数学の問題と格闘していると、


「それは…………でこの公式当てはめるとxが………」


「あっ、解けた‼︎……ありがとう‼︎」


顔を上げると、成績学年TOPの「神崎隼人(カンザキ ハヤト)」だった。

違うクラスだったから話したことはないけれど、女子に人気もあり、顔は知っていた。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ