
非恋愛体質
第6章 春の過去
「野原さんだよね?俺さ、前から気になってたんだよね。良かったら付き合ってくれない?」
それは突然の告白だった。
「えっ?でも…全然話したことないし…私のどこがいいの?」
「いや、ずっと可愛いなーと思ってた!今好きじゃなくても、付き合ったら楽しませるからさ!良い返事してほしいな。」
と微笑む神崎くん。
「うん、わかった。でも少し考えたい。まずは友達からでもいい?」
「オッケー!もちろん。よろしくね!俺のことは隼人って呼んでくれていいから。春ちゃんって呼ばせてね!」
そこから隼人君との付き合いが始まった。
毎日放課後の図書館で会い、帰りにお茶したり、公園で色々な話をした。
「手つなご?」
差し出された手を握った。
だんだん隼人君のことが好きになった。
