非恋愛体質
第6章 春の過去
帰るとすぐにシャワーを浴びた。
洗っても洗ってもキレイにならない気がした。
お風呂から上がり、すぐに部屋に駆け込んだ。
「春?どうしたのー?ごはんは食べてきたの?」
「ううん、何でもない‼︎食べてきたよ!早起きしたから眠いだけ。もう寝るね。おやすみなさい。」
それからだ。
あの夢を見るようになったのは。
あの日以来、高校には行っていない。
卒業式も体調不良と言ってお休みした。
隼人君からも連絡はなかった。
受験も親にお願いして東京の大学に進路変更し、誰も私のことを知らないところで1人暮らしを始めた。