
非恋愛体質
第7章 蓮の事情
ったく、だから面倒なんだよな…
「あのさ、その言い方はないんじゃないの?貴方にその気持ちがないなら、思わせぶりな態度取らないほうがいい。
人を好きになったことある?辛くて、苦しくて、それでも思ってくれてた女の子の気持ち踏みにじる権利、貴方にはない。思ってくれたことに感謝して、断るなら誠意を持って断りなさい!わかった?」
突然怒鳴り声が聞こえ、ビクッとして振り返ると、20代後半だろうか?店員さんが俺を睨んでいた。
「えーっと…すみません。」
「私に謝って何か解決するわけ?謝る相手違うでしょ?断るにしても早く追いかけて、謝りなさい!」
「いや、でもその気ないんで嫌われたほうが楽っていうか…」
「あのねぇ、自分のこと嫌いな人間沢山作ってどうするの?
もっと自分のことも大切にしなさい!」
