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非恋愛体質

第7章 蓮の事情




初めての恋愛。
初めての失恋。


こんな苦しい気持ち感じたことなかった。
今まで自分が他の女にしてきたことが本当に最低だったって。
今ならわかる。


かっこわりーな俺。


結局、男としても魅力的な順也さんに勝てることが1つもないんだ。



そして決めたんだ。もう誰も傷つけない。そして俺も傷つかないって。


俺はグラスに注がれたビールを一気飲みした。



「順也さん、美奈子さんのどこが良かったんですか?俺、怒られてばっかで怖くて怖くて…(笑)」


「そうなんだよ‼︎そこわかってくれる?お前わかってるなー。ほんとこえーんだよコイツ。」


「苦労されてるんですねー。」



「ちょっと、そこの2人!私ここにいるんですけど!なんなら誕生日‼︎他に言うことあるでしょ‼︎」


そう言ってプンプンしてる美奈子さんに順也さんと顔を見合わせて笑った。



これで良かったんだ。
俺にできることは、美奈子さんの笑顔を見守ること。
美奈子さんが俺を変えてくれたから、いつか俺のほうが良かったって思わせるくらい頑張りたい。


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