テキストサイズ

未定

第6章 熱

「白そこ退いてあげなよ」

「社長、俺はもう帰ります。ちゃんと食べて体調を戻してから出社してください。それまではこちらでなんとかしますから。」

「そう?ごめんね。櫻田・・・」




櫻田はペコッと頭を下げ帰っていった。




「白・・・
なんでこんなことしたの?仕事帰りに来てくれたのにお礼もろくにできなかったじゃん」



熱があるせいか若干イライラする。
その苛立ちを白にぶつける。



「陽人、僕のこと嫌い?」

「は?なんでそうなるの?嫌いなんて言ってないじゃん。
ただ、あの態度はないだろって話をっ・・・」




つい大きな声で怒鳴ってしまった。
ビクっと体を震わせ泣きそうな目でこちらを見つめる。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ