友達以上恋人未満
第8章 元戻
そして時間も遅くなって
もう閉店時間が近づき、
ほとんどのお客様が
お会計を済ませ帰り始めた頃、
彼に似たお客様の席も会計を終え
私は玄関へお見送りに。
あー、本当にこんなに似てて
他人なんてことあるんだなー。と
心の中でぶつぶつ言いながらお見送り(笑)
彼に似たお客様は1番グループの中で
年下なのだろうか、
やはり1番後ろについて歩き、
また最後に私に
「ありがとう」
と声をかけてくださった。
お客様を見送って、少し気分が落ち着いた。
すぐ次の仕事内容に取り掛かろうと
していると、また玄関で鈴の音が。
もう新規のお客様が来られるような時間ではないので、
誰か忘れ物でも取りに来たのかと思いながら
玄関へ行くと、
あのお客様が立っていた。