山岸君と照井君
第10章 意識して―――……。
「―――…何を二人で話しているんだ?
照井君!疲れただろ?寄ってお茶で「あ〜…苑君はこれから私と、勉強の時間だよ……照井君には、タクシーを準備させるから…それで帰ってもらうといい…
苑君をここまで送ってくれて…ありがとう…」
お茶を進めようとした山岸の台詞に割り込み…帰れと言う米屋……
こいつ――――…書店の痴漢より危ない気がする!!
「えっ―――…本当だ…こんな時間…
悪い…もっと話したかったけど…時間が……
タクシー呼ぶから……付き合わせて悪かった―――…」
山岸は、時計をみながら…名残惜しそうに……笑う…
「――――…いや…いいよ…別に」
すると―――――…タイミングよく…
タクシーが山岸の自宅の前で止まった!!
「え?!早っ!!」
「……麟太郎さん…仕事早くないですか?」
「時間は無駄にできませんからね――――…では、照井君…お気をつけて
あ、料金はこちらにつけて構いませんから」
「いえ、結構です
自分の足にしたのですから…自分で支払います…」
「―――…そうですか…なら、最短距離で帰ってください…
お小遣いだって―――…元をただせば…ご両親のお金ですから…」
「―――…てめえ!!」
米屋は、涼しい顔で嫌みを言うと!!タクシーのドアを閉めた!!