山岸君と照井君
第17章 甘い香り―――…。
「ん?…宏樹――――…?
あっ!!僕ばっかり!!
仕方がない…ミートボールでいいか?
―――――――…はい!」
ん…なぁ!!
山岸!!何を――――――――――!
山岸は、俺のテンション低めの態度に…
何か見返りによこせ!っと、勘違いしたのか…
ミートボールを箸でつまみ上げ…
俺の口に元に差し出す―――…
“あ〜ん”返しをされているのか?俺は……
く…このお返しパターンで来るとは…
天然怖い!!
しかも…あげたく無いのか…
苦汁を味わっているかのような顔をして…
ほんとは、ミートボール…あげたく無いよな?
「ほら、宏樹!!」
ったく…顔に出てるぞ…
ホント…不器用な奴…