山岸君と照井君
第2章 右側―――…。
―――――――――…
「山岸!キャラメルマキアートって――――…女子かよ」
「////っいいじゃないか!これが好きなんだから!!」
僕の注文した商品を見て、照井君はニヤニヤしていた!!
「別にいいんじゃね〜の?俺だってこれだし」
照井君は、抹茶フラペチーノを片手に笑う!
右斜め上で笑う照井君を、ふん!っと交わし…杉浦君を見る…
杉浦君は、ブレンドを飲んでいる…ブラックで…
「杉浦君は、苦くないのかい?」
正面に座る杉浦君は、ん?っと顔を上げる――――…
「あぁ…なれた…」
「相変わらずクールだなぁ〜
カケルさんも、ブラック派か?」
「あ〜〜〜〜…兄貴は、牛乳派だ…」
「僕と、一緒じゃないですか!!」
僕は、ピョン!と背筋が跳ねた!!
小さな共通点!!
「山岸は、プラス砂糖だろ〜が!!」
右側からちゃちゃを入れる照井君を、つい睨んでしまう!!
「砂糖は、気分によって入れたり、入れなかったりするんです!!
多少の誤差は、別にいいだろう!!」
ふ〜ん!っと、口を尖らせる照井君
まったく、何が言いたいんだよ!!
そりゃぁ…甘くないと…珈琲は…飲めないが…
これからは、砂糖無しで!!
決意を新たに!珈琲を一口…
「ぷはぁ〜…美味しい…」
しかし、このキャラメルの甘い珈琲が…頬を緩ませる…
「ふっ…ダメじゃん…」
ん!!……チラッと、右側にいる照井君を見ると…
甘さに負けた僕を見て柔らかく笑う姿が目に入る―――…