山岸君と照井君
第2章 右側―――…。
「ね〜…お前ら…っていつからそんなに仲良しになったの?」
「はぁ?」
不意の杉浦君の発言に首をひねった…
「仲良し?そう…見えるのですか?
杉浦君……眼科はまだ開いてますから…すぐに受診を進めます…」
「いや…視力はいい方だから」
杉浦君は、真面目に答える…
「おぅ?そうか?勉強会あたりから?」
「はぁ!!そうなのかい?」
僕は、右側の照井君から距離を取る!!
と―――――――――…
右側が……物足りなくなる…
ん?
「―――…え?仲良しじゃん」
え――――――…?仲良し…
いや…これは…仲良しとは言えない気がする…
「杉浦君と、照井君は仲良しなのは解るが…
僕と、照井君に関しては違うと思うのだが…」
はぁ?っと…照井君が僕を睨む…
「まだ、そこまで行っていないってか?」
「そ、そうだ!中学も違うし、学力も違う!
それに!!仲良しとは、互いの私物を貸し借り出来る間柄だと僕は、思うのだ!!君たちは、それをしたことが有るだろうが!僕は、無い!!」
そう、互いに貸し借り!これが仲良しの定義だ!!