山岸君と照井君
第18章 正直な体―――……。
と!次の瞬間!!
僕は、麟太郎さんの舌を噛んだ―――――――!!
「んっ!!がぁ―――――――――!!」
と、同時に!!
麟太郎さんの股間を蹴りあげ!!蹴飛ばした!!
僕の口の中には…
少し鉄の味がする――――…
体を麟太郎さんから放し!!
スマホで麟太郎さんの姿を録画する!!
「―――――…なっにを!!」
「―――…解雇だ…
米屋先生―――…僕は、レイプしようとした先生を許さない…」
「いい…のですか?
苑心…さんが…男性に告白され…キスしたと…ご両親に報告しますよ――――…」
う……宏樹に迷惑が…かかるかも…
でも、僕は毅然とした態度を崩さなかった…
「どうぞ、ご自由に…僕に興味がない両親ですし…
米屋先生の証言には…証拠もない…
逆に…この画像が…僕の証拠…」
麟太郎さんの舌から出だ血が…
僕の唇を…染めていた…僕は、その自分の姿も画像に納めた…
「――――…出てってください…
そして…米屋先生との家庭教師の契約を…切ります!!」
そして、僕は――――…
かけていた眼鏡を外し―――…
床に叩きつけ!踏みつけた!!
「ひっ!!苑君!!何を?!
眼鏡!!眼鏡が――――!」
「今日限りで眼鏡は止めます…
ですので…米屋先生…もう、僕には興奮しませんよね…」
麟太郎さんは、形がいびつになった眼鏡を見て…
ガックリと…
肩を落とした―――――…