山岸君と照井君
第18章 正直な体―――……。
――――――――…
麟太郎さんが…股間を押さえ…出ていってから…
何時間が…たっただろうか…
僕の手には…
まだ…スマホが握られていた…
録画モードは…容量がオーバーしたのか…
自動で止まっていた…
床に…ヘタリこんだまま…
僕はいったい…どのくらい…こう…していたのか…
ふいに…唇から…血の味を感じた――――――――…
「うっ―――――…」
その血の味に…鳥肌と吐き気が沸き上がり!!
僕は、近くにあったゴミ箱に…
胃の中を吐き出す!!
「うっ…うぇっ!うぐぇ……うぐぁ!!
うっ…うっ…うっ―――…
宏樹…宏樹――――――…」
自然と…宏樹の名前が…出ていた…
宏樹に会いたい…
でも―――――…
半分レイプに会った僕を…
見たら…宏樹は…
僕の事を…嫌いになってしまう…
鈍感な僕が…いけないの?
エロい顔を…たまにする…僕が…いけないの?
宏樹と…キスを…した僕が…いけないの?
宏樹に触られて…もっと…って…思った…僕が…いけないの?