山岸君と照井君
第4章 独り占め―――…。
しばらく歩くと、俺はあれやこれやと…道草をしてしまい…
山岸をイライラさせていた…
だって…前から欲しかった時計が、割引されていたり…
夏物の服がかっこよくディスプレイされていたりして…
目的地に向かいたい山岸を何度も足止めさせた…
「あ!山岸、待てって!!ここ…見てもいいか?」
「はぁ?照井君!!何度目だい?!
いい加減にしてくれないか!?
目的が果たせないじゃないか!!」
山岸は、俺が止める度にほっぺを膨らませ怒る!!
「悪い!!ちょっとだけ!!な?」
俺は、苛立ちを露にする山岸に手を合わせ、お願いをする…
「〜〜〜…しかたないなぁ…ちょっとだけだぞ!!」
「サンキュー!!」
俺は、入店の許可がおりたことにテンションが上がり!!
山岸の手を掴み店に入る!!