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山岸君と照井君

第4章 独り占め―――…。


俺はそのまま…手を繋いだまま…店の中を歩く―――…




ん―――――…あ―――…



////…あれ?…俺…何で…




山岸と手―――――――…


繋いでんだ?////…



引っ張る形とは言え…



繋いだ手が――――…


やけに…しっくりと…



俺の手になじんでいて―――…






男と手を繋いでいるのに…




不快な感覚はまるでない…





つ〜か…なんで――――…



手を繋いでいる山岸は、ノーリアクションなんだ?




俺は、恐る恐る――――…


山岸の手から…視線を顔に向ける―――――――――…





「・・・・・・・」




あ――――…なるほど…




山岸は、手を繋いでいることより…


自分では絶対入らないであろうショップの雰囲気に完全に飲み込まれていた…



「お〜い…大丈夫か〜?」



「こ―――…こ、こ、ここは…洋服…店……なのか?曲も…うるさい…し、黒い服が…多すぎる」



山岸は、眉間にシワを寄せながら…キョロキョロと…周りを見渡す…



俺は…それよりも…



しっくりと……馴染む…




山岸の手に――――――…



ドキドキしていた…





やっぱり――――――…



俺――――――…おかしい…





かも……




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