山岸君と照井君
第40章 番外編③―――……
「あっ////…それ―――…」
俺の手には……懐かしい…
高校の時に俺が使っていた……
弁当箱…が握られていた…
「///…それ……あの日…返しそびれた…宏樹のお弁当箱
突然……離ればなれになったあの日…
僕の鞄に入てた…たった一つの…宏樹の私物…
イギリスに……持っていって…
いつも…宏樹の事を思い出してた……
僕の宝物――――――…」
俺は、そっと…弁当箱を撫でる…
「…そっか…お前が…イギリスに着いていった…俺の分身か…
蹴って…悪かったな…」
俺は、懐かしい弁当箱を…苑心の元へスッと差し出す……