山岸君と照井君
第42章 番外編⑤―――……
「――――…豆乳鍋ですよ、大丈夫ミルク入ってませんよ…
これは、岳心さんの大好きなお豆腐の…お鍋ですよ?
ネギ抜きですし―――…」
「豆乳……鍋?」
グツグツしている鍋に…鼻を寄せ……クンクン…と香りを確認…
ミルクのあの独特の匂いがしたら…鍋をひっくり返してやる!!
クンクン……
「―――…豆腐の…匂い」
米屋は、やれやれって顔で…冷蔵庫からビールを取り出す…
「///紛らわしい……別の鍋でもよかったんじゃないか?」
すると…米屋は、俺のグラスにビールを注ぎ入れ…
笑いながら俺に差し出す……
「こんな会話がしたかったんですよ…
岳心さんの嫌いな物……知ってる私をアピールです!!意地らしいでしょ?」
////ドキンって……
嬉しくてモジモジしたいが……
そんな事……こいつの前で絶対しない…
「うわ……キモイんですけど」
米屋は、自分のグラスにもビールを注ぎ…
「岳心さん……酷くないですか?」
って…笑う――――――…