山岸君と照井君
第6章 友達――――…。
「おいおい…そんなに、いらね〜から…」
「違うよ!この中から、照井君にあったのを探すんだろ?
そんな、即決するわけないだろ?!バカか君は!」
う゛……惚れた…弱味――…
いや!“バカか君は?”には、ムカつきました!!
「つ〜か!多すぎ!!半分戻してこい!!バーカ!!」
「なっ、なにを〜〜〜〜!」
山岸は、頬っぺたをプク〜っとさせて!!Uターンする!!
書店にはテーブルやソファもあり…
買う前に、自由に書籍を吟味できる…
今の時代…
立ち読み大歓迎らしい…
俺は、山岸の選んだ参考書をパラパラと開き……中を確認…
山岸からしたら…俺はバカの部類なのかもしれないが……
同じ名門校に入っているのだ……
筋金入りのバカではない…
参考書との相性ぐらい…自分で見極められる
だが…山岸が、俺のために選んでくれるって所に…めちゃくちゃ…喜びを感じてしまうのだよ!!