山岸君と照井君
第6章 友達――――…。
両手に参考書を抱えた山岸が…
一人の男性客と本棚に挟まれ動けないでいた……
男は…山岸を挟んで…その上の参考書を取ろうとしていた……
「―――…山岸?」
俺が、声をかけると…男は上にある本を取るのを止め…足早に…コーナーから出ていった!!
……ビクッ!!っと…肩を上げた山岸は……
ゆっくり俺に…振り返える……
「///あ…ぁ…ぁぁ…照井君…か…」
山岸は、笑いながら俺を見る――――…が…
顔色が真っ青で――――…
さっきまで、テンションが高かった山岸とは…まるで別人……
「―――…何があった?!」
「いや…何もない」
「無いわけ…ないだろ?その顔色…」
山岸は、手にしていた参考書をバサバサっと落とし!!顔を触る!!
「おい!参考書、落ちたぞ!!っつ〜か……大丈夫か?」
山岸は、あ!っと、慌てて参考書を拾う!!
俺も、駆け寄り……参考書を拾う…
が…山岸の態度が…少し変…
どこかで…見たことある……
こう言う態度の……女性…
あ――――――――――…
「痴漢――――…されてた……?」
「!!////!!なっんで!」
山岸の眼鏡の奥の目が!!
大きく見開き………
顔を……真っ赤にする――…
「マジか――――――…」