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風景画

第21章  夜長月 ④




秋の陽が

どこまでも高い碧を透かして

降り注ぎ

葉先の露をはじいて煌めく



思わず目を細め

シャツの袖を折りあげながら

空を仰げば

風が素肌に心地よい



こんな日は

光を 風を浴びながら

シャンパンの泡のように

あなたとともに戯れたい







(了)



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