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風景画

第23章  夜長月 ⑤




ゆらゆらと

雲を映す水面を

欄干にもたれて眺めれば

引き込まれ

そのまま落ちゆく心地がして…



代わりに吐息をひとつ

流れの中に投げ入れる



音もなく 沈みゆき

何ということなく

川は、時は・・・流れてゆく







(了)



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