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風景画

第1章  風待月




あなたを想うとき

灼けるような痛みが

胸から体中に広がる気がして

知らず知らずのうちに

左胸の上に手をあてている



恋しいと言葉にしても

あなた、と呼び掛けても

消えない痛みのもどかしさ



ただ 掴むように手をあてていた

いつの頃からか…







(了)



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