テキストサイズ

風景画

第32章  時雨月 ④




儚いもの…

風に揺れる秋の花



降り始めの雨の雫と

空を渡るひこうき雲



左手の中 微睡む仔猫

曇りガラスに

濡れた指で書いた文字・・・



あえかに 切なく

そのすべてが愛おしい







(了)



ストーリーメニュー

TOPTOPへ