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風景画

第48章  雪待月 ⑥




ゆらゆらと

揺れる心が

手元をすこし、狂わせた



砕けたグラス…

床に広がる

クリスタルの星の海



ひとつ 弾き

ひとつ 掬い…



冷たい痛みが

指先を

小さく緋色に染めてゆく







(了)



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