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風景画

第5章  七夜月 ②




手にしたグラスのひと口ごとに

強まる雨音は

時を刻む音と溶け合いながら

この身に降りかかる



そっと目を閉じると

水のざわめき

時間の吐息

そして…あなたの言葉



轟き始めた雷鳴に

心煽られながら

甘い疼きに身を委ねる







(了)



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