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風景画

第7章  七夜月 ③




ジャズの流れるその店は

程よい苦みのブレンドが

いつも

心を優しく充たしてくれる



そして

密やかなざわめきを

背中で聞きながら

遠いあの人に想いを巡らせれば

カップを包んだ両手の中に

甘さが広がる



折しも曲は変わり

ラヴァーズコンチェルト…



今はただ 浸っていたい

あなたの夢に







(了)



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