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風景画

第7章  七夜月 ③




闇色をまとった猫が

足早に通り過ぎる

密やかに…



ブルームーンの月明かりが

その後を追いかけ

影の色が濃さを増す



誰が眠りを連れ去ったのか



取り残された恋心は

夜の果てまで

焦がれつづける







(了)



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