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風景画

第11章  intermezzo 幻想の風景〜吟遊詩人 旅へ




王の想いは詩人の心に

刻まれる



「真の愛は目には映らず

切なく

清らに

心にひそむ



その愛は返るものを望まず

奪わず

愛する者の不幸を厭う



たとえ心叶わずとも

消えぬ想いは祈りとともに

胸の奥深くで

永遠の契りとなる」



リュートの音色は

静かに流れ

月空遥かにとけてゆく



石畳に映る細い影…



詩人の旅は

また、始まる







(終)



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