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風景画

第1章  風待月




時はめぐり

季節は水無月の憂いを宿す



低く広がる雲は途切れず

想いを映す水鏡は

乱れて揺れる



この身を砕く雨がある

心に切ない雨もある



傍らに咲く花の色

せめてひとときの彩りとなれ





(了)



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