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風景画

第12章  紅染月 ②




ゆっくりと

ページを捲るような

季節のうつろい



夏の章に挟んだ栞は

そっと晩夏へ…

夜風がひやりと心地よい



遠く響く風鈴の音も

漂いながら

栞の隙間に埋もれゆく



そして 今日もまた

風がふわりとページを捲る







(了)



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