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先輩とは真逆です

第2章 先輩との出会いは満員電車のなかで

「大丈夫だった?」
「はい…ありがとうございます」
「怖かったでしょ?…俺は2年の森洋一です。よろしく」
「僕は…佐藤夏樹です、1年の。よろしくお願いします」
「ところで…」


そう言い森先輩は下を見る。勃ってはないが、下着はぐちゃぐちゃな訳で…


「帰ってもいいけど…とりあえず拭いて来たら?」
「学校には行きます。…じゃあお言葉に甘えて」


僕は個室トイレに入り、モノは勿論、下着も拭いていた。

* * * * * * *

外に出ると森先輩が待っていてくれていた。


「あ、あの…」
「拭き終わった?学校には行くんだよね、行こっか」


ちょうど来た電車に乗り込む。先程とは違って空いていた。


「先輩まで遅刻ですね…すみませんでした」
「いいのいいの。この事言えば、許されるから」
「…え?言うんですか!?」


顔が赤く染まるのが分かる。ただ森先輩はへーきだよ、と笑う。

「担当の先生に言うだけだから、皆にはばれないよ」

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