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凍夜

第2章 恥辱



向かいのホームに、数人のJR職員が、輪になって何やら話をしていた。


新聞記者が、ハイエナのようにホームにたかり写真を撮り始めた。


白い視界を花火のようにフラッシュが飛んだ。


拡声器を持った職員が、片手を上げて振り回しながら、声を張った。

「離れてー!止まらないでー!」

野次馬がざわめきながら散ってゆく。


「リナ、ごめん!ユキじゃないよ!これは……。」

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