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凍夜

第2章 恥辱



「違うって!」

マサシが、私のコートの袖を引っ張った。

突風が吹き抜け、マサシの金色の髪の毛が逆立った。

「リナ?」

海鳴りみたいな風の音を聴きながら、私は顔を覆いしゃがみこんだ。


《ユキ……!》


ただひたすらに雪は降る。

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