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凍夜

第2章 恥辱


~あの施設から逃げた夜、私はおじさんの家の暖かな布団で眠った。


おじさんへのお礼と私の名前を書いたメモをテーブルの上に置いて、私は外に出た。


まだ外は薄暗く、肌寒かった。


私は、自分の住んでいた家に帰ったのだ。

《あんなことがあったというのに、何を考えてるんだろう?》


確かにそうかもしれない。


でも……。



幼いということはそんなものなのかもしれない。

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