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凍夜

第4章 カタルシス


それ以来、由美子は絶対おつかいの時は寄り道するのをやめた。

パパが由美子を頼ってくれるのも、なんだか嬉かった。

一人じゃないんだと思った。

「パパ、由美子がいい子だから嬉しいよ。」

パパは毎回そう言った。

パパのお小遣いとママのお小遣いを合わせると由美子は充分いい暮らしが出来た。

淋しい気持ちが薄れていった。

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