テキストサイズ

凍夜

第4章 カタルシス


「もしもし、私よ、遅くなってごめんなさい。」

私の胸の底で膝を抱えたユキが私を見上げているような気がした。

「21時に向かうわ。待っていて頂戴。」

時刻は18時を回っていた。

それから私はやっとの思いでユキの実家に電話をかけた。

10回コールを鳴らしても誰も出なかったので、ユキの自宅に電話をかけた。

出たのはユキのママだった。

「これから伺いますのでそちらに居て下さい。」

ユキのママは、早く来て欲しい、待っていると答えたので、私は急いでマサシの車に戻った。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ