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凍夜

第4章 カタルシス


雪でスリップした後続車に、追突された。


マサシはハンドルで胸を打ち、私はフロントガラスに、軽く横っ面を打ちつけた。

「リナ!大丈夫か?!」

マサシのごつい手が私の肩を抱き寄せて、もう片方の手のひらは、私の打ちつけた頬を覆った。

その手は、あの日のように熱かった。

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