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凍夜

第4章 カタルシス



あの日、私はこの手に初めて抱きしめられたのだ。


《私の過去も含め全てを受け入れて欲しい》

という、せつなる願いを叶える為に。


私達の関係をステップアップさせる事は、ただセックスをすればいいという訳にはいかなかった。

セックスなんて簡単なことだ。

私は、過去の経験からそう思っていた。

10才の私でもよくわかっていた。

そんな事は。

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