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凍夜

第4章 カタルシス



私とマサシは、人気のないのを確認すると、トラックの荷台に被せたシートを外し、ドラム缶をおろした。

二人で力を合わせ、一つずつ海中に投げこんだ。

まるでドラム缶は人間なんて入っていないかのように無機質に重く沈んでいった。

一つ、二つ、三つ、四つ。

「俺たちの秘密だよ。」

灯台の白いライトが、私達を一瞬照し、沖の方へ回っていった。

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