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凍夜

第7章 海溝


そんな中で塞ぎこむ私にマサシは始終詫び続けた。

「リナごめんね。銀さんに迷惑かけて。本当にごめんね。」


マサシはオヤジさんの仕事の手伝いもそぞろにいつも私の側にいた。


「俺、絶対リナのこと守るから!」


私はマサシへの気持ちは変わっていなかった。

ただ、心の中に、いつも

《私達は汚れている》

という思いがあって、それに行き詰まっていた。


私が両親を殺した事。


私を犯した少年達四人を虐殺して石狩湾に沈めた事。

アリサさんの仇として、静香母子にLSD を使い、不覚にも死に追いやった事。


それでも、自分達の愛しかたが間違っているとは考えてはいなかったけれど。



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