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あなたの側で・・・

第3章 心の闇


気づいたときにはもう遅く
手の平で口を塞がれていた


「騒ぐなよ」


耳元でどすのきいた声で言われる
怖くてただ頷くことしか出来ない
どこから入ったの?泥棒?・・・
こんな状況でも考えてしまう


玄関のチャイムはずっと鳴っている
蓮斗・・・助けて・・・
涙を流しながら心で何度も何度も繰り返す


「何なんだよ、さっきからうるせーな。誰だよ・・・」


イライラしているのか男の手が口から少し離れた


「助けて!!!」


一瞬のすきをみて大声で叫んだ

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