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食わず嫌い

第4章 俺、女の子になっちゃった!

『とりあえず中に入れてくれよ』
「だっ……だめだ!」


俺は即行断った。
こんな姿をあいつに見せられるわけがない。


『は? なにそれ。今日は歩の誕生日だろ? せっかくケーキ買ってきたのにさぁ、それを一人で寂しく食べろと?』
「……っ!」


そうだった。
今日は俺の誕生日だった。
変な夢見て体が女になったせいで、そんなことはすっかり忘れていた。



『中に入れてくれないと、この間オレとキスした時のお前のアへ顔の画像、ネットにばらまくからな~』
「!?」


いつのまにそんなものを──!?


俺は慌てて玄関のドアを開けた。
開けてしまった。


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