食わず嫌い
第4章 俺、女の子になっちゃった!
「な~んてな。お前とキスしてる時にそんな余裕あるかっての」
「!!」
ドアを開けた瞬間そんなこと言われ、俺は慌ててドアを閉めようとした。
が、それよりも早く桐也の足が隙間に入り込み、阻止されてしまう。
「おいっ、なんで閉めようとするん……え?」
桐也と完全に目が合った。
本当なら桐也とは同じ目線の位置なのに、今は女になったせいで見下げられている。
「……歩の妹さん?」
「!!」
しめた!
桐也は俺だってこと気づいてない!?
「う、うん、そうなの。あたし、お兄ちゃんが帰って来るのを待ってて」
俺は咄嗟に頭をフル回転し、そうごまかした。
『あたし』なんて初めて言葉に出してちょっと歯が浮いたけど、この高いトーンの女声ならさすがの桐也でも信じるだろう。
「!!」
ドアを開けた瞬間そんなこと言われ、俺は慌ててドアを閉めようとした。
が、それよりも早く桐也の足が隙間に入り込み、阻止されてしまう。
「おいっ、なんで閉めようとするん……え?」
桐也と完全に目が合った。
本当なら桐也とは同じ目線の位置なのに、今は女になったせいで見下げられている。
「……歩の妹さん?」
「!!」
しめた!
桐也は俺だってこと気づいてない!?
「う、うん、そうなの。あたし、お兄ちゃんが帰って来るのを待ってて」
俺は咄嗟に頭をフル回転し、そうごまかした。
『あたし』なんて初めて言葉に出してちょっと歯が浮いたけど、この高いトーンの女声ならさすがの桐也でも信じるだろう。