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食わず嫌い

第4章 俺、女の子になっちゃった!

「そっか、妹……。すごい似てるけど妹なんだ」
「……っ……」


桐也がジイッと上から下まで見つめてくる。
俺はバレやしないかと心臓がバクバクして、ただ俯いて黙るしかなかった。



「じゃあこのケーキ、お兄さんに渡しといてよ。誕生日おめでと~ってさ」
「あ、ありがとうございます……」


俺は桐也からケーキの箱を受け取ると、ホッと息を吐いた。


「てか妹だからって、女の子がそんな格好でうろついてちゃだめだよ? ……乳首透けてる」
「!!」


突然耳打ちされたので、俺はビックリしてケーキの箱を床に落としてしまった。


「ちょ、急になに言い出すんだよ! ケーキ落としちまっただろうが……!」


俺は慌ててケーキの箱を拾いあげる。
中身が安全なことを確認してホッとすると、桐也の顔を見てギクッとした。



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