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食わず嫌い

第4章 俺、女の子になっちゃった!

結局強引に押しきられ、桐也を部屋にあげることになってしまった。


どうすんだよ、俺っ……
いつ男の姿に戻るかわからないのに……


──そうだ!
とりあえずコンビニに行くと言って出て、外から桐也に電話して『○○公園で待ってる』って伝えればいいんじゃね?


で、俺はアパートに戻って鍵をする。
再び桐也に電話して『やっぱり今日は体調悪いから会えない』って言えば……。


そうだ、そうしよう!!
体調が悪くて病院に行ってたんなら、桐也も納得するだろうし、傷つかずにすむ。



俺は早速実行することにした。


「あの、桐也……さん。あたし、ちょっとコンビニに行ってきますね」


そう言って部屋を出ようとすると、ガッと腕を掴まれた。


「その格好で行くの? やばくない?」
「えっ……」


桐也が俺のTシャツの襟元をグイッと引っ張る。
すると、俺の胸の谷間が丸見えになった。


「ぎゃああっ、なにすんだよ!!」
「なんでまだ下着つけてないの? しかもそのシャツ、歩のだろ? サイズ合ってねーしヨレヨレだし。さすがにその格好じゃ、出掛けさせられないよ」
「……っ……」


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