テキストサイズ

食わず嫌い

第4章 俺、女の子になっちゃった!

迂闊だった。
確かにこのまま外に出れば、俺は痴女扱いだ。


「そ、そうですね……着替えてきます!」


俺はクローゼットがある部屋に入り、なるべく女でも着れそうな小さめのシャツを取り出した。


「前に洗濯して縮んだやつ、めんどくさくて捨ててなかったんだよな……良かった」


早速、シャツを脱いで着替える。
が、思いっきり乳首が浮き出ている。


「あれか? ブラジャーが必要なのか?」


さすがにそんなものは持っていない。


俺は長袖の黒のジャージを羽織ると、チャックを首もとまで上げた。


「これでわかんねぇだろ」
「やっぱり下着持ってなかったんだ」
「!?」


閉めたはずのドアの前に、いつの間にか桐也がニヤニヤしながら立っていた。


「ばかっ、覗くなよ!!」


やばい、いつから見ていた?
全然気づかなかったんだけどっ……!!



ストーリーメニュー

TOPTOPへ