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ネムリヒメ.

第12章 アイスクリームシンドローム.






「………ぃ゛、助けて」


お尻イタ…

お尻はダメです、まだ痛いから…

不覚にも痛めたばかりのお尻から落下するという大惨事を起こすアタシ


ヤバイ、動けない…


「…なにやってんだお前」


ひぃっ!!


痛くて動けないでいると、頭の上から不機嫌な声がする

見れば、せっかくの快眠をアタシに妨げられました…と言わんばかりの表情でベッドに身を起こす彼がいた


今、一番対応に困る彼を目覚めさせてしまったアタシ


しかし…


「…たすけて、動けない」


もうそれどころじゃなくて、あまりの痛さに涙目で彼に助けを求める始末で…


ため息をつく彼にベッドに引っ張りあげてもらって、うつ伏せに寝かせてもらう


「はぁ…お前バカじゃねーの」

「うるさいな…」

「ベッドからしりもちで落ちるヤツ初めて見た」

「…初めて落ちた」

「やっぱバカだろ」


クッションに顔を突っ伏しているアタシと呆れ顔の彼


「うるさい…」

「………」


それよりなんで…


なんで、なんで!?




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